ぶっちゃけ、“ウマい”バンドだなあと思う。アフロ・ビート~トライバル趣味が光るグルーヴィなフォーク・ロック。鮮やかなボーカル・ハーモニーが音響的なレイヤーを飾るゴスペル・ポップ。「西海岸のグリズリー・ベア」とはいかにもな評だが、身近なところでフリート・フォクシーズやアクロン/ファミリー、あるいはポスト・パンクを下敷きにしたオーケストラルな音作りは、アーケイド・ファイアを俄かに連想させる。つまり近年のUSインディの流れを組んだ完璧に「今」の音だし、デビューから僅かで急速にクローズアップされたのも頷ける。そんな彼らの魅力を端的に伝えるのが、1stの本作に収録されたトーキング・ヘッズ“ワーニング・サイン”のカバーか。元曲の痙攣的なファンキー・パンクを、シンコペートするリズムのアフリカ性はそのままに、ハーモニーが高揚しながら旋回する讃美歌的な歌唱曲へと意匠変え。「歌」と「音/リズム」が掛け合い的に交錯することで、楽曲にスピリチュアルな活気をもたらしている。今夏はフジ以外にも各国フェスやツアーの予定がぎっしり。ライブを重ねるごとにすごいバンドになりそう。(天井潤之介)