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『PLAYBACK』というタイトルが示すのは、懐かしい過去を振り返ることではない。後悔や葛藤を抱えたまま、何度でも立ち上がり、再生していくこと。その意志こそが、このEPを貫くテーマだと感じた。スケール感あふれるバンドサウンドとシンガロングで幕を開ける“FIRE”。《間違えたら笑えばいい》。さらりと歌われるその一節には、孤独や敗北を知る者だけがたどり着ける強さが宿る。忘れられたくない、受け入れられたい、愛されたい──そんな剥き出しの感情を、過剰な装飾を排した演奏と張り詰めたアンサンブルで容赦なく鳴らし切るからこそ、聴き手の心の芯まで鋭く貫く。“アンプリファー”であなたのために歌う理由を見つめ、“B.O.LIE”はありのままの自分を曝け出したいという切実な願いをにじませ《最後まで愛を謳って》と締めくくる。今作が示唆するのは、傷が消えた未来ではなく、傷を抱えたまま愛を信じようとする覚悟だ。メンバー脱退を経て新体制となり、秋には武道館公演を控える今、本作はシンガーズハイの現在地とその覚悟を何より鮮烈に映し出している。(成瀬諒花)(『ROCKIN'ON JAPAN』2026年9月号より)『ROCKIN'ON JAPAN』9月号のご予約はこちら
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