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超絶シニカルな歌詞で波紋と賞賛を呼んだ“Habit”(この曲がレコード大賞を受賞したのは、今思い返しても快挙!)やTVアニメ『ONE PIECE』主題歌“最高到達点”、さらにフル尺リリースが待たれていた“タイムマシン”や“深海魚”など、アルバムの濃密さは収録曲名を見るだけで想像できる。しかし想像以上の振り幅だ。特に“タイムマシン”からの“最高到達点”“デッドエンド”と続く力強いポップネスに溢れた冒頭3曲と、その後の“Habit”から“深海魚”と続く不穏なダークネス。そのコントラストは強烈。さらにその後の“ユートピア”が描くカタストロフィには抗いがたい美しさがあり聴いていて怖くなるほど。これは前作収録のピアノ曲“Utopia”の続編という位置づけだが、このメランコリーは、胸に深く響く。これまで以上に様々に感情を揺さぶられるアルバムだが、最後は《歩いてこう 遠回りで帰ろう》と歌う“サラバ”のまぶしさに救われるのだ。どの曲もスキップできない、まさに「アルバム」として聴かれるべき1枚。(杉浦美恵)(『ROCKIN'ON JAPAN』2024年4月号より抜粋)
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