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[Alexandros]のツアー「THIS SUMMER FESTIVAL TOUR '23」の5月26日・Zepp Sapporo公演にてサプライズ披露された[Alexandros]×WurtSによる初コラボ曲が、待望のリリース。作詞/作曲は川上洋平とWurtS名義、さらに編曲は[Alexandros]・WurtS名義で、ゲスト的な形ではなく、まさしく「コラボ」。聴き始めても、すぐに[Alexandros]節とWurtS節が、マーブル模様のように入り交じって聴こえてくる。溶け合うことがないあたりは、個の強い両者ならでは。それでいて、あらゆるところにちりばめられた「今っぽさ」は両者の共通点だと思う。うねうねとうねるイントロからビートが響き、瞬く間に歌に突入していくという、10秒足らずの間にガツンとインパクトを残すやり方から、早々にそれを感じる。一方で、ボーカルは人間業ではない勢いで畳み掛けるものの、サウンドは生っぽさが活かされており、それらが重なり合った絶妙な温度感からは、両者が大事にしてきたものが見えてくる。ラボで作られたような、新感覚の一曲。(高橋美穂)(『ROCKIN'ON JAPAN』2023年9月号より抜粋)
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