物語に縛られない自由な音

菅田将暉『クワイエットジャーニー - EP』
発売中
EP
菅田将暉 クワイエットジャーニー - EP
今年10月からスタートした全国ツアーのために制作した新曲4曲を収録したEP作品のリリース。ツアーバンドKNEEKIDSとともに制作し、編曲もバンドメンバーが手がけており、全編とても自由な風を感じる作品となった。いい意味で肩の力の抜けたサウンドと菅田の歌唱は、楽曲に大きな物語を介在させることから距離を置くように、純粋に音楽を楽しむモードに振り切れている。“クワイエットジャーニー”というタイトルにも象徴されるように、声高にメッセージを届けるのではなく、もっとナチュラルに、自分たちが今鳴らす音を楽しむツアー(=旅)に出たい――そんな欲求が滲んでいるようだ。“ゆだねたギター”の風通しのよいグルーヴにも、“八月のエイリアン”の軽やかに転がるロックンロールにも、そんな開放感が溢れている。出色は“愛と右脳”。ミニマルなサウンドアレンジはポストロック的に浮遊感を生み出し、歌は言葉の意味付けをスルーして語感の心地好さにフォーカス。sooogood!(G)のウィスパーなラップも楽曲の浮遊感を彩る。菅田将暉の音楽活動がさらに面白くなってきた。(杉浦美恵)

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