創作する者の心象を綴った物語である。「何を歌うべきか?」と問われた時に、嘘だらけの軽薄なメッセージを聴き手に投げることはできず、かといって「何も歌わない」という選択肢は選べない――そんな切実な態度が、ユリイに「音楽の作り手」という自分自身に重なる主人公を創作させたのだろう。人生を描くしかなかった。何故なら、音楽そのものだから。本作が、リノとユマを巡る物語の終幕であると、ユリイは既にアナウンスしている。人生を描いた先には、一体何が生まれるのだろうか。(天野史彬)
人生を描くしかなかった
月詠み『月が満ちる』
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MINI ALBUM
創作する者の心象を綴った物語である。「何を歌うべきか?」と問われた時に、嘘だらけの軽薄なメッセージを聴き手に投げることはできず、かといって「何も歌わない」という選択肢は選べない――そんな切実な態度が、ユリイに「音楽の作り手」という自分自身に重なる主人公を創作させたのだろう。人生を描くしかなかった。何故なら、音楽そのものだから。本作が、リノとユマを巡る物語の終幕であると、ユリイは既にアナウンスしている。人生を描いた先には、一体何が生まれるのだろうか。(天野史彬)