2021年に開催したバンド史上最大規模のアリーナツアー「都会のラクダSP ~愛の大砲、二夜連続~」の、11月7日さいたまスーパーアリーナで行われたファイナル公演を収めた映像作品。しょっぱなから会場の巨大さと、そこにギッシリ詰めかけたオーディエンスに圧倒される。しかし、観ていくうちに
SUPER BEAVERの楽曲や一人ひとりの音色、歌のスケール感が、その印象を凌駕する。高い天井にも最後方の席にも届いていることが、画面越しでもわかるほどだ。何年も前に、小さなライブハウスで聴いた楽曲と同じものもあるんだけど!? しかし、いつでもどこでも「あなた」に届けるという姿勢をぶらさずに、熟考と成長を重ねてきたからこそ、彼らはこういう不思議で素敵な距離感のライブを作ることができるようになったのだろう。
さらに、アリーナツアーのバックステージを撮影したドキュメント映像も収録。スタジオでのリハーサルや、全国各地の様子が映し出されているだけではなく、メンバーのコメントも収められている。「不思議な距離感」のヒントを探ることもできるので、必見だ。(高橋美穂)
『ROCKIN'ON JAPAN』6月号より