2015年に再結成、同年のラウドパークで来日、さらに翌16年には20年ぶりの新作をリリースし、単独再来日公演と2年連続となるラウパ出演も実現して大いに盛り上がったディジー・ミズ・リジー。筆者も観に行ったが、特に単独公演は詰めかけた観客たちの熱気も含め本当に素晴らしいショウだった。
本作は、この再結成ツアーのハイライトとなった、本国デンマークにおけるロスキレ・フェスでの演奏を中心に収録した内容で、まさに彼らがここ数年間に展開した活動の集大成と言っていいだろう。海外ではデジタル配信とヴァイナルのみという今時な形式のリリースなのに、ここ日本だけは特別な人気ぶりも反映してCDも発売されるのが嬉しい。
このバンドがライブで見せる/聞かせる流麗かつ堅実な演奏によって次々と代表曲が繰り出されていき、地元では国民的な存在だけあって、たくさんの箇所で6万人の大合唱が巻き起こる様子は圧巻だ。長いブランクが信じられない見事な復活ぶりだっただけに、また間を置かず新作を完成させ、日本にやって来てほしい。それまでは、このアルバムを聴きながら過ごしましょう。(鈴木喜之)
また会う日まで
ディジー・ミズ・リジー『ライヴガズム!』
発売中
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