半数以上の曲で、ニュー・オーダー/ジ・アザー・トゥーのスティーヴン・モリスがドラムス/プログラミング協力。オリジナル構成員が脳腫瘍で没した結果である「正式メンバーにドラマーがいないバンド」として、これ以上ないほどの未来に向かうおとしまえをつけた。15年の前作は内容的に軽く超えてるし、何度か全英トップに立ったかつての傑作群に勝るとも劣らない素晴らしさ。
なぜか思いだしたのは、80〜90年代に愛読した村上春樹訳レイモンド・カーヴァーら「あらかじめ失われた世代」作家による短編集。おそらく、マンチェスターのサルフォードつまり郊外都市出身であるティムの持ち味が最大限に発揮されたということなのだろう。ジョニー・マーも参加していることだし。 (伊藤英嗣)