スチャダラパーも今年で結成20周年。なんだか不思議だ。この3人組は、子ども性で突っ走るキャラでやってきたのだし、成熟というイメージからは遠い。でも、3年前に電気グルーヴとユニットを組んだ時、彼らは“聖☆おじさん”を自称する曲を歌ったわけで、もうそれなりの歳になっている。考えてみれば“聖☆おじさん”とは、子どもっぽいオヤジを指す「とっちゃん坊や」という言葉の、「坊や」の部分を「聖」なる次元まで高めた存在――ととらえることもできる。
そして今回、20周年記念として他アーティストとのコラボ集CD+PV集DVDが発表される。例えば、マッチョなラッパーがこの種の共演集を出せば、対抗とか共闘とかゴツゴツした世界になるが、もちろんスチャダラパーはそうならない。彼らはテレビや流行歌の文句などをラップのネタにし、笑いのコミュニケーションを演出する。このコラボ集は、そんな子どものごとき無邪気な社交性いっぱいで楽しい。なかでも特に相性のいいのが、電気グルーヴやグループ魂であるのは、音楽性は違っても社交性のありかたが近いからだろう。(遠藤利明)