1月7日に発売されるロッキングオン2月号では、スピリットボックスが誌面初登場を果たす。
エモーショナルで幻惑的な女性ボーカリスト、コートニー・ラプラントと、彼女にとっては私生活においてもパートナーであるギタリストのマイク・ストリンガーを核とするこのバンドが、カナダはブリティシュコロンビア州ヴィクトリアを拠点としながら始動したのは2017年のこと。
プログレッシヴ・メタル、オルタナティヴ・メタル、ポスト・メタルなどと形容されることの多いその音楽は、激烈さと神秘的な美しさのコントラストを伴った多様性に富んだものだ。2021年にリリースされたデビューアルバム『ETERNAL BLUE』はビルボード誌による全米ロック・チャートで首位を獲得、総合アルバム・チャートでも最高13位を記録しており、バンドは昨年度、今年度と2年連続でグラミー賞のベスト・メタル・パフォーマンスにノミネートされていたりもする。2025年にはリンキン・パークのツアーへの同行も決まっているし、夏季には欧州各地の大型フェスでも引っ張り凧の存在となっている。
3月7日には待望のセカンド・アルバム『Tsunami Sea』の発売が控えているが、今回はそれを前に、コートニーがこの象徴的なタイトルと彼女たちとの切っても切れない関係、自身の音楽観、メタルの領域におけるジェンダー観などを語っている。日本ではやや認知の広がりが遅れていた感のあるスピリットボックスではあるが、この新作登場と共に大きな飛躍をみせることはほぼ間違いない。これを機に、是非注目して欲しいところだ。(増田勇一)
スピリットボックスの記事が掲載されるロッキング・オン2月号