エレクトラグライドでジェイムス・ブレイクを観た

エレクトラグライドでジェイムス・ブレイクを観た

ジェイムス・ブレイクよりもたぶん30歳以上年上の、エイドリアン・シャーウッドが終わるやいなや、そのダブの遺伝子を受け継いだジェイムス・ブレイクのステージがスタートした。
今回のライブは、これまで3回観た中ではもっともビートがメインで、歌が控えめだった。エレクトラグライドだからだろう。新世代の人力ダブステップが今日の並み居る強豪たちの中でどれだけ通用するかに挑むかのような、サウンド重視のセットリストだった。
もちろんのこと、文学的な構成力を持ったジェイムス・ブレイクのサウンドは、感覚で押し切るそれまでのアクトにない独自性をしっかりとアピールしていた。そういう意味では他のアクトからは浮いていたが、フロアの温度も客の歓声も今日一番だった。堂々のメインアクトだった。
個人的には、2度目の来日のSTUDIO COASTの時が一番良くて、その次が初来日のリキッドルーム、そして今日が3番目だった。
やはり歌がメインで、その文学的な歌声がビートの肉体性の中で解体されるスリリングな過程をもっと聴きたい。
なんて、贅沢なことを思った。
山崎洋一郎の「総編集長日記」の最新記事
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