おそるべし、スロウダイヴァーたち

おそるべし、スロウダイヴァーたち
なんでみんなスロウダイヴ行ってんだ?! という事態に陥った去年の12月の12日。

そう、僕の周りでは友人や仕事仲間──サラリーマン、居酒屋店員、ミュージシャン、カメラマンまで、僕と日頃繋がっているほとんどの人間が「今日はスロウダイヴのライブに行きます!」とか「いまスロウダイヴで赤坂ブリッツに来てます!」とかLINEが来たりインスタが上がったり、とにかく凄いことになっていたのである。

これが東京ドームやら武道館ならまだわかるが、1500人キャパの赤坂ブリッツである。
そのうちのいったい何割が俺の知り合いなんだ?という話である。
これまでの付き合いの中でスロウダイヴのスの字も出さなかったくせに、おまえら何年隠れスロウダイヴァーやってたんだという話である。
しかも俺は別の仕事で行けなかったのである。
めちゃくちゃ腹が立つのである。


そういえば最近こういうことがよく起きる。
ある特定のアーティストに、なぜか知り合いが大集結するのである。
おそらく年齢が近かったり、趣味性が似通っていたりするからなんだろうけど。
 

その巨大版が、去年のフジロックで起きた「フジロックに渋谷系世代大集結!」現象である。
オザケン、コーネリアスが同日に出るというのは確かに大きなトピックではあったが、でも両者ともトリではないし、オザケンはホワイトステージだった。
にも関わらず、その日のフジロック会場は20年前の渋谷系世代男女による巨大な同窓会と化していた。

「ヤマサキさんお久しぶりです!昔はJAPAN読んでました! オザケン見にいらしたんですか?」

って、ちゃうわ!毎年来とるわ! 



この話、オチはありません。
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