説明するまでもないことを「常識」と言うのだとすれば、レッド・ツェッペリンの存在なしに現在のロックミュージックが成立し得ないということも、確実にそれに当てはまるに違いない。
4人が未来を想い描きながら飛行を開始した当時から57年ほどが経過している現在、世界は映画『レッド・ツェッペリン:ビカミング』の公開を間近に控えながら、このバンドの特別さ、特異さについて再確認/再考察すべき局面を迎えている。
彼らがいかにして鉛の飛行船を動かし始めたのかが、真摯かつ丁寧に描かれたこの画期的ドキュメンタリー作品は、マニアたちの知識欲を満たすばかりではなく、ハードロックがいかにして発明されたかを広くリアルに伝えてくれる。
そして、そこで同時に考えさせられるのは「彼らが見据えていた未来と実際の現実は、果たしてどれほど合致しているのか?」ということでもある。本誌の長い歴史の中で、この伝説的改革者たちの功績の大きさについて振り返る機会は幾度となく設けられてきた。
そして今回は、2025年ならではの視点と解像度をもって、その像を浮き彫りにしていく。それに触れることで読者にとっての「常識」も、いっそう明快なものとなっていくに違いない。(増田勇一)
《特集ラインナップ》
●映画『レッド・ツェッペリン:ビカミング』徹底ロングレビュー
●映画の核心に迫る、バーナード・マクマホン監督貴重インタビュー
●特別対談! 伊藤政則が語るレッド・ツェッペリン
●セルフライナーノーツ:ジミー・ペイジが語る『レッド・ツェッペリンⅢ』
●そして、衝撃の音源が到着! 『ライヴEP』完全レビュー
●レッド・ツェッペリンを紐解く徹底テーマ別論考
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レッド・ツェッペリン特集は、9月5日発売の『ロッキング・オン』10月号に掲載です。ご予約はお近くの書店または以下のリンク先より。
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