ホースガール――オルタナマインドの正統伝承者に直撃! よりナチュラルで素直なセカンドアルバムについて訊いた

ホースガール――オルタナマインドの正統伝承者に直撃! よりナチュラルで素直なセカンドアルバムについて訊いた

現在発売中のロッキング・オン4月号では、ホースガールのインタビューを掲載!
以下、本インタビューの冒頭部分より。



「ファーストの曲はすべてペネロペの実家の地下室で生まれたものだった。それが今やこの……よく知らない、ブルックリンの倉庫にある、ヘンな薄汚いリハーサル空間で曲を書いている(笑)」



●ファースト『Versions Of Modern Performance』は高い評価を受け、あなたたちにも嬉しい驚きだったと思います。あの作品に対するリアクションをどう受け止めましたか?
 
ノラ「ものすごくシュールだった。私たちにとって物事が最初に急ピッチで進み始めたのってCOVID期のことで、だからこのバンドのやっていることを人々がどう思っているか、その実感覚が私たちにはさっぱり掴めなくて。ショウもやってなかったし——っていうか、ショウ自体なかったから、誰も観に来るわけがない(苦笑)。だからそうしたことのどれひとつとっても、それが実際に起きてるんだ、と理解しにくかった」

ペネロペ「自分たちがとても長い間、純粋に楽しいからやってきたに過ぎなかったこと、それがあんなにプロっぽく映り、しかもとても真剣に受け止められたのを知って、奇妙でもあった。いまだに不思議だなと感じる場面はたまにあるけど、今はもっとこう『仕事だ』という感覚だし、しばらく続けてきたから、私たちももうちょっと慣れた、みたいな(笑)」

●「1枚目ではやれなかったけれども、今回のレコーディングではぜひこれをやってみたい」と思ったことなど、何かありましたか?

ノラ「前回のアルバムではまだ、スタジオでやれる色んな利点を活用するとか、プロデューサー役の人に来てもらって自分たちのやっていることに対してクリエイティブな意見を出してもらう、そういったことにはそんなに興味がなかった、あるいはそれをやるだけの準備も自分たちの側にまだ整っていなかったと思う。で、セカンドではケイト・ル・ボンと一緒にやることにしたんだけど、私たち全員既に、ミュージシャンとしての彼女に憧れていたし、だから自分たちの曲について他の誰かの抱く考えに耳を傾けることに対して、すごくオープンになれたっていう。以前の私たちはそこに関しては大難色を示していてね。というのも、まだすごく若かったし、自分たち3人だけでやっていたものだったから。その点は、1枚目のレコードではとても大切だった。けれども——うん、今回の私たちは実験してみることに対しても、第三者を招き入れることに対しても、とてもオープンだった」

●21〜22年の間にメンバーは家を離れ大学生活も始まり、ホースガールはシカゴ/ニューヨークのバンドになったわけですが、そうした人生上の大きな変化はソングライティングに影響したと思いますか? 

ノラ「ソングライティングに影響があったのは確実。生活の場が変わったのに加えて、私たちもかなり、16歳から20歳にかけて起きる成長を果たしたと思うし。あと、初めて新しい場所で曲を書くのも奇妙だった。前作の曲はすべてペネロペの実家の地下室で生まれたものだったし、それが今やこの……よく知らない、ブルックリンの倉庫だらけの地域にある、ヘンな薄汚いリハーサル空間で曲を書いているわけで(笑)。そうした何もかも、すごく勝手が違った」

ペネロペ「環境が違うだけでも、新しいことに挑戦してみようと鼓舞されるところがあるんじゃない? おかげで新しいサウンドを試すのがもっと楽になった。今や多くのことが変化したわけで、両親の家の地下室で演奏していたのと同じようなものを再び演るのって、きっと妙な気分だろうな。それにこのレコードでは、私たちが少し成長したのが歌詞の面からも聴き取れるんじゃないかと思う。ラブソング等ももちろん含まれているけど、高校時代の自分たちと同じ心持ちでそうした曲とコネクトすることはもうできなかったはず。例えば、厄介で長い1日をやっと終えた後に、ここニューヨークでルームメイトとして同居する立場から、ノラと私が書いた歌もある。そういうフィーリングは、シカゴ時代の私たちの生活にはなかったものだし」
(以下、本誌記事へ続く)



ホースガールの記事の続きは、現在発売中の『ロッキング・オン』4月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。

ホースガール――オルタナマインドの正統伝承者に直撃! よりナチュラルで素直なセカンドアルバムについて訊いた
rockin'on 編集部日記の最新記事
公式SNSアカウントをフォローする

人気記事

最新ブログ

フォローする
音楽WEBメディア rockin’on.com
邦楽誌 ROCKIN’ON JAPAN
洋楽誌 rockin’on