「カバーじゃなく、あくまでも自分たちの曲として伝えることをしてみたくてね。このバンド、この声で原曲を解釈した結果だからこそ生まれた、カバーの域を超えた、ここでしか聴けない作品として展開したんだ」
デペッシュ・モードのボーカル、デイヴ・ガーンが素晴らしいアルバム『インポスター』を作ってくれた。
以前からユニットを組んでいるソウルセイヴァーズとの3枚目となるもので、カバー集なのだが、サザン・ソウルの古典から、ポスト・パンクの時代を共に駆け抜けたローランド・S・ハワード(バースデイ・パーティ)、今もプロジェクトをすすめたりもするマーク・ラネガンやキャット・パワー(新作が出る!)があるかと思えば敬愛してやまないプレスリーやディラン・ナンバー、さらにチャップリンの名曲を取り上げたりと、選曲も最高ならば、じっくり歌い込む歌唱に惚れ惚れとさせられる。
取り上げた曲やアーティストたちへの思いなど、何も隠すことなくストレートに語ってくれたこのインタビューからもアルバムの仕上がりに対する溢れるような自信がビシビシと伝わってくる。ぜひアルバムを耳にしながら読んでほしい。(大鷹俊一)
デイヴ・ガーン&ソウルセイヴァーズの記事は、現在発売中の『ロッキング・オン』12月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。