「私は、今も自分たちには負け犬の闘争心があるって思いたい。だからこそ私たちは独自の道を切り開くことが出来たのよ。それはマシュメロとEDMを作ること、ロバート・スミスとのコラボに集約されていると思う」
ロバート・スミスとコラボしたシングル“ハウ・ノット・トゥ・ドゥラウン”も大きな話題を呼んだチャーチズが、約3年ぶりの新作『スクリーン・ヴァイオレンス』をリリースする。グレッグ・カースティンのプロデュースで洗練されたポップ・アルバムとなった前作『ラヴ・イズ・デッド』から一転、再びセルフ・プロデュースで制作された本作は、パンデミック下での孤立と混乱をむしろ自由に想像力を走らせるチャンスとして内面化し、極めて彼女たちらしいポジとネガ、ポップとアバンが交錯する二元性のアルバムに仕上がっている。
バンドの精神的グルと呼ぶべきロバート・スミスと共に結成10周年の節目を迎えたチャーチズは、インディ・バンドとしてもポップ・バンドとしても歪だった自分たちの歩みの正しさを、ここで再確認したはずだ。ローレン・メイベリー(Vo)に訊いた。(粉川しの)
チャーチズの記事は、現在発売中の『ロッキング・オン』9月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。