ボウイとNINと『ツイン・ピークス』 今日放映の第8話は必見!

いきなりネタバレだが、みんなもう知ってるから大丈夫ですよね? 今日放映の『ツイン・ピークス』はいよいよNINがバン・バン・バーに登場する回(第8話)! ずっと心待ちにしていただけに、本当に楽しみだ。

最新号ロッキング・オンには、NINのインタヴューも掲載中。
中村明美さんのインタヴューによると、ニュー・シングル『アッド・ヴァイオレンス』(この作品はほんと5曲とも最高!)の“ディス・イズント・ザ・プレイス”は、昔の『ツイン・ピークス』の時に書いていた曲だという!
ボウイとNINと『ツイン・ピークス』 今日放映の第8話は必見!
映画『ロストハイウェイ』の“パーフェクト・ドラッグ”などリンチとトレント・レズナーとの関係性は深いが、『ツイン・ピークス』としては初なわけで、ファンにとっては、ローラ・ダーン(しかも、ずっと謎だったあの役!)の登場とともに、『リターンズ』の嬉しいサプライズだ。

なお、本誌のインタヴューでは、共演した『アウトサイド』ツアーについてもトレントは言及していて、それが本当に感動的で泣けるのだ。
この話題については、後ほどゆっくり。
ボウイとNINと『ツイン・ピークス』 今日放映の第8話は必見! - 『ロッキング・オン10月号』より『ロッキング・オン10月号』より

『ツイン・ピークス』の話に戻るが、ご存知のようにボウイは映画版で、FBI捜査官として登場した。
『ツイン・ピークス~ローラ・パーマー最期の7日間』では出番は少ないが、リンチが未公開映像を編集した『もうひとつのローラ・パーマー最期の7日間』(ボックス収録の他、WOWOWでも放映)では、登場シーンも多く、もっと深く彼の謎に迫っているので、ファンは絶対チェックすべき。
(ちなみに『もうひとつ~』だけ観ると、エピソードに踏み込みすぎていて話がわからなくなるのでご注意を)。

今回の『~The Return』には、デヴィッド・ボウイも登場する予定だったそうだが、残念ながら実現しなかった。
しかし彼が演じたフィリップ・ジェフリーズは、「行方不明の捜査官」として引き続き登場していて、第2話では声も出てきた(それも本当にジェフリーズかどうかはわからないように濁してはあったが)。

ちなみにボウイは、リンチ作品の音楽を手掛けるアンジェロ・バダラメンティと、ガーシュウィンのトリビュートにして、チャリティー・アルバム『レッド・ホット+ラプソディー』で共演している。
収録曲は1曲だけだが、“ア・フォギー・デイ・イン・ロンドン・タウン”の歌が歌詞も含め実にボウイらしくて素晴らしい。
当初バダラメンティは自分で歌う予定だったが、ボウイの熱望により実現したという(U2のボノも歌いたかったそうだが、ボウイが一足早かったよう)。
ボウイとNINと『ツイン・ピークス』 今日放映の第8話は必見!

…と、リンチとボウイとNINの関係についてはエピソードが尽きないが
(先日NINのライヴでのボウイの“アイ・キャント・ギブ・エブリシング・アウェイ”も素晴らしすぎたし!)、
本日21時の放映を待ちながら、色々と復習してみては? (井上貴子)
ボウイとNINと『ツイン・ピークス』 今日放映の第8話は必見!
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