今日はカート・コバーンの21回目の命日。もう20年以上も経ってしまったのか、と雨に濡れた桜を見ながら思う。
児島由紀子さんのロンドン通信でアップされた『英ガーディアン紙が選ぶ「ニルヴァーナのベスト・トラック」×10』、堂々1位は“About a Girl”だった。この名曲から始まるMTVのアンプラグド・ライヴ・イン・NYを聴きながら、4月5日もまもなく終わる。ここに収められたデヴィッド・ボウイの“世界を売った男”をカートが歌うのを聴くと、いまだに体に大きな穴がぽっかり空いたような、見てはいけないものを見てしまったような、どうしようもなく泣きたい気持ちになる。今、この瞬間、こういう気持ちを抱えている人、世界中にいっぱいいるんだろうな。
イギリスでは4月10日から劇場公開(米国では一部公開)される新たなドキュメンタリー映画『Montage of Heck』の予告編映像が先日ニュースでも紹介された。http://ro69.jp/news/detail/121563
膨大なアーカイブが編集されているという。日本でも早く観たい。(井上貴子)