昨年の11月から前半をライヴハウス、後半をホール会場でまわってきたUNISON SQUARE GARDENの全国ツアー「TOUR 2015-2016「プログラムcontinued」」のセミファイナルがNHKホールで行われた。

昨年の7月に初めて日本武道館に立ったユニゾンの「これから」がどうなるのか？ それをこの目で確かめるべく足を運んだNHKホールだったが、本当にユニゾンは愚直なまでに音楽にしかない目がないバンドなんだと改めて思った。ステージセットもMCも控えめ。メンバーにとって不必要だと思うものは全て削ぎ落として構成されたライヴは、それでも無条件に「かっこいい！」と思わせてしまう、どこまでも真っ直ぐなロックだった。

そんなユニゾンの手短かなMCでは、ツアーも終盤戦ということで、全国各地の面白かったネタを斎藤宏介（Vo・G）が厳選して話す場面があった。斎藤いわく、「UNISON SQUARE GARDENのMCはメンバーイジり、メンバーの暴露話、下ネタで成り立ってる」わけだけど、披露された会心のMCが以下のとおり。

「和歌山ではみんなで温泉旅館に泊まったんです。それで、思い出の写真を部屋でいっぱい撮ってたんですけど、田淵（智也 / B）は歴史を重んじる主義だったらしく、浴衣を着るときにパンツを履いてなかった。だから、なんの気なしに写真を撮ってると……（省略）」

演奏ではまったく隙を見せないユニゾンだけど、MCで垣間見られる素のメンバーの姿に会場は大爆笑でした。そんなユニゾンは明日いよいよツアーファイナル！（秦理絵）