グッドモーニングアメリカ『inトーキョーシティ』全曲カウントダウンレヴュー( 4)

グッドモーニングアメリカ『inトーキョーシティ』全曲カウントダウンレヴュー( 4)

グッドモーニングアメリカ、メジャー2ndフルアルバム『inトーキョーシティ』発売まであと9日!

日替わりカウントダウンレヴュー、今日は4曲目“STOP THE TIME”です。

グッドモーニングアメリカの2ビートにはなぜこんなに心が躍るのだろう。とりわけこの“STOP THE
TIME”はぐっとくる。前作『未来へのスパイラル』にも“タイムスリップしたみたいに”という曲があったが、それよりももっと直情的な、それこそ彼らがバンドを始めた頃の衝動をそのまま音にしたような曲だ。いうまでもなく、メロディック・パンクや2ビートは彼らの原点だ。そしてあまりにも強烈な原点であるからこそ、グッドモーニングアメリカとしてスタートして以降、彼らはここまでシンプルにパンク・チューンをやることを躊躇していたのではないか。“タイムスリップしたみたいに”がそうであるように、“空ばかり見ていた”がそうであるように、ビートやコードにおいてはメロディック・パンクのエッセンスをちゃんと踏まえながらも、そこにどう色付けや味付けをするか、そこにグッドモーニングアメリカとしての矜持と勝負があったのだと思う。自分たちのルーツと、自分たちが目指すべきもの。その綱引きの中で、グッドモーニングアメリカの音楽は作られてきた。

しかしこの“STOP THE TIME“は違う。最初から最後まで、同じギアで突っ走っている。歌詞もそう。ストレートで甘酸っぱい片想い恋愛ソングで、一言でいえば蒼い。この蒼さ、サウンドも言葉も含めてルーツへとまっしぐらに向かう勢いが、このアルバムの一側面を象徴している。つまり、どこまでも正直に、自分自身を信じて走ること。この曲はメッセージソングではないが、そのありかた自体がひとつのメッセージだと思う。

明日は5曲め“拝啓、ツラツストラ”です。

これまでのレビューは以下。

1. inトーキョーシティ
http://ro69.jp/blog/ogawa/111450
2. アブラカタブラ
http://ro69.jp/blog/ogawa/111490
3. 何とかなるでしょう
http://ro69.jp/blog/ogawa/111512
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