久々ウィノナ・ライダー@TIFFその5

久々ウィノナ・ライダー@TIFFその5

ダーレン・アロノフスキーの『BLACK SWAN』にウィノナ・ライダーが起用されている。ミッキー・ロークに続き、復活の手助けになればいいなあというこの抜擢だが、役柄的にも適任に思えた。

ナタリー・ポートマン演じるバレリーナが新プリマに選ばれる。ウィノナの役は、「もう年だから」という理由で長年努めてきたプリマを解雇されるのだ。そして、それに怒り狂って、重傷を負い、入院してしまう。ウィノナとわからないくらいの変身ぶりで、出演時間自体は短いのだけど、強いインパクトを残す。トロント映画祭の記者会見では、これまでのイメージ通りだったけど、質問の答え方がやっぱりちょっと危なっかしくて、いつ壊れないかと心配になった。

子供の頃からこの業界にいるので、成功したいという野心が早くになくなってしまったと語っていたのが印象的だった。ナタリー・ポートマンも早くから成功しているわけだけど、ウィノナみたいに壊れなかった……ということを考えるとなおさらこの配役がちょっと意地悪なくらいぴったりだ。
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