オアシスのアメリカツアーも無事幕を閉じ、大成功のうちに終了した。
とりわけLA公演には、セレブが多数集結。ポール・マッカートニーは「最高だった(Fabulous)!」と感想を語り、
さらにノエル・ギャラガーが歌う“Little by Little”を立ち上がって撮影する姿も目撃されている。
また、いつも仲良しビリー・アイリッシュ一家も4人揃って観に来ていた。お母さんが家族が楽しむ映像を投稿。
さらに、デイヴ・グロールや、
メタリカのジェイムズ・ヘットフィールドはリアムの子供達とセルフィー。
驚いたのは、メタリカのラーズ・ウルリッヒがまた来ていたこと。ラジオでカーディフの初日と、ウェンブリーも行った、と言っていて、ニュージャージーのライブにも来ていた。
まさかLAにも来るとは。さすがオアシスの大ファンだ。
アディダス姿のクリステン・スチュワートに、レオナルド・ディカプリオなども来ていたよう。
LA公演では、ノエルが、最前列で泣き続ける女性に、“Don’t Look Back In Anger”を捧げていた。「名前は何?」と問いかけ、ノエルには聞こえなかったものの、「次の曲を君に捧げる」とやりとりする場面にはこちらも感動した。
またニュージャージー公演では、リアムが銃乱射で犠牲となったミネアポリスの子供達に“Live Forever”を捧げた。
さらに、アメリカのライブで何度か繰り返しているけど「俺たちはお前たち(アメリカ)が嫌いだと思っていると思うけど、いつだって大好きだったんだ」とも語っていた。
この発言についてはもう少し詳しくコレポンのページで書きたいと思っているけど、私が観たニュージャージのライブではさらにこう語っていた。
「アメリカのみんな、俺たちはこのステージの上でも外でも最高の時間を過ごしてきた。『お前らのこと嫌いだ』とか、そんなくだらないこと言う奴らの声なんて気にすんな。俺たちが嫌だったのは、太ったバカどもに『業界のルール通りにやれ』なんて言われることだった。でも今、こんな美しいスタジアムで、こんなに素晴らしいみんなを前にして言えるよ。俺たちは最初から本気でやってきた。本音で、真っ直ぐで。最初から業界のクソみたいなルールに一切従わなくて良かったってこと」。
胸が打たれた瞬間だった。
マンチェスターの新聞ライターが、ニュージャージーで観て、「アメリカ人はオアシスのありがたみが分かってない」と書いていたけど、私は国ごとの楽しみがあっていいと思う。むしろ今回のツアーは、その違いをお互い認識しつつも、確かな手応えを掴んだ証しだった。実際、アメリカのメディアも絶賛しているし。
ステージ上のノエルの表情について「楽しんでないように見える」と知り合いに言ったら、「いや、むしろアメリカの手応えを感じて、楽しんでると思う」と言われたのでびっくり。しかし翌日に投稿されたニュージャージー2日目のステージに上がる前の映像を見て納得。
ツアーが始まって初めてのインタビューの中で、ステージに上がる前の心境を聞かれたノエルは、「俺たち円陣組むのようなバンドじゃないし」と答えていたのに、この映像だと、ノエルが円陣を組んで、「今日も勝ちにいこう!」と気合を入れているサッカーチームのキャプテンにしか見えない。
アメリカのツアーは、ファンにとってだけではなく、オアシスにとってもどこか中途半端で終わっていた夢が叶った瞬間だったのかもしれない。
まるで各国たすきリレーして、無事次の国に渡すような感じ。アメリカは無事終わりました。日本まであと43日!
