ニール・ヤングは、今年後半のヨーロッパツアー後にアメリカへの入国を拒否されるのではないかと、真剣に懸念している。彼が公に米大統領を批判しているためだ。
自身の公式サイト「Neil Young Archives」に書いている。
https://neilyoungarchives.com/news/1/article?id=I%20LOVE%20MUSIC%2C%20BUT%20THATS%20ONLY%20HALF%20THE%20STORY.
ニールは2020年1月にアメリカ国籍を取得し、現在はカナダとアメリカの二重国籍を持つ。しかし、最近では入国者が拘束されたり国外退去を命じられるケースがあるため、自身にもその可能性があるのではないかと考えているのだ。
「ヨーロッパツアーに行って、そこでドナルド・J・トランプについて話したら、アメリカに戻ったときに刑務所に入れられるかもしれない。コンクリートの床の上で、アルミのブランケットにくるまって眠ることになるのかもしれない。
ヨーロッパから帰ってきて、もし入国を拒否されたら、アメリカツアーができなくなってしまう。チケットを買ってくれたみんなのためにコンサートを開催できなくなってしまう。こうした事態は現在いくつも起きている。そのため、各国はアメリカへの帰国者に新たなアドバイスをしている。本当にそうなんだ。もし君がトランプや彼の政権について悪く言ったら、アメリカへの再入国を拒否されるかもしれない。もし君がカナダ人ならね。それで、俺のように二重国籍だったらどうなるのか? それはこれから一緒に見てみよう」
「もし俺が、ドナルド・トランプがこの偉大な国の史上最悪の大統領だと思っていることで、この国に帰国できないのだとしたら、それは自由にとって何を意味するんだろう?
俺はアメリカと、その人々、音楽、文化を愛している。
最近のアメリカ政府の行動を見る限り、自分の意見を自由に発言する人々は、実在しない『トランプ法』のもとで非常に弱い立場に置かれることになる。一つの国家、分割されることなく、すべての人に自由と平等を。覚えてるよね? 俺は覚えている」
ニール・ヤングは、ザ・クローム・ハーツとともに6月18日からヨーロッパツアーを開始する予定だ。
当初はウクライナでツアーをスタートする予定だったが、先月末に安全上の理由からキャンセルを発表した。
https://m.neilyoungarchives.com/news/1/article?id=Ukraine%20Update
「ウクライナで行う予定だったコンサートはキャンセルする。良い会場も確保し、シェルターの近くにあった。しかし、現地の状況があまりに変わり続ける。道義的に考えて、スタッフや楽器をそこに連れて行くことはできなかった。申し訳ありません。
ウクライナは素晴らしい国であり、優れた指導者がいる。
ウクライナに栄光あれ」
現在の予定では、ヨーロッパツアーは7月13日に終了し、アメリカツアーは8月8日にバージニア州で開始する。さらに、7月11日にはグラストンベリー・フェスティバルにも出演する予定だ。
https://m.neilyoungarchives.com/news/1/article?id=neil%20young%20and%20the%20chrome%20hearts%20ANNOUNCE%20%20LOVE%20EARTH%20WORLD%20TOUR
また、4月17日には、4年ぶりのツアーを収めた映画『Coastal』が世界的に劇場公開される。日本での公開予定は現時点では確認できていない。このドキュメンタリー映画の監督はダリル・ハンナが務めている。
そして最後にもうひとつ。
ニール・ヤングは長年チャリティーイベント「The Bridge School」を開催してきたが、今年はチャリティーアルバム『Heart of Gold:The Songs of Neil Young Vol. 1』が4月25日に発売される。その参加アーティストがあまりにも豪華なので、発売が待ちきれない。とりわけ、フィオナ・アップルが“Heart of Gold”をカバーしているのが注目だ。聴く前から泣ける。
現時点ではエディ・ヴェダーなどの音源が公開されている。必聴。
コートニー・バーネット“Lotta Love”
クリス・ピアース”Southern Man”
Stephen Marley “Old Man”
トラックリストは以下の通り。
01 Brandi Carlile – “Philadelphia”
02 Fiona Apple – “Heart of Gold”
03 Mumford & Sons – “Harvest”
04 Eddie Vedder – “Needle and The Damage Done”
05 Courtney Barnett – “Lotta Love”
06 Stephen Marley – “Old Man”
07 Sharon Van Etten – “Here We Are In The Years”
08 Lumineers – “Sugar Mountain”
09 The Doobie Brothers with Allison Russell – “Comes A Time”
10 Steve Earle – “Long May You Run”
11 Rodney Crowell – “Mr. Soul”
12 Anders Osborne – “Cowgirl in the Sand”
13 Charlie Greene – “Such A Woman”
14 Chris Pierce – “Southern Man”