オアシス復活ツアーが映画化されると正式に発表。ブラー、LCDサウンドシステムなどのドキュメンタリー映画も手掛けた監督。『ピーキー・ブラインダーズ』のクリエイターがプロデューサー。

オアシス復活ツアーが映画化されると正式に発表。ブラー、LCDサウンドシステムなどのドキュメンタリー映画も手掛けた監督。『ピーキー・ブラインダーズ』のクリエイターがプロデューサー。

オアシスの復活ツアーを記録するドキュメンタリー映画『OASIS LIVE ’25』が製作されるとソニーミュージックがプレスリリースで正式に発表した。Deadlineはじめ米各メディアが報じている。


昨日復活ツアーについてリークする関係者がいることをリアム・ギャラガー懸念していると書いたばかりなので、
https://rockinon.com/blog/nakamura/211748

気を付けて書くけど、これはレーベルがプレスリリースを出して正式に発表した、現時点での公式情報だ。

製作者は興味深くて、

プロデューサー:スティーブン・ナイト(英人気TVシリーズ『ピーキー・ブラインダーズ』のクリエイター)
監督:Dylan Southern & Will Lovelace (ブラーの2009年の再結成ドキュメンタリー映画“No Distance Left to Run”、LCDサウンドシステムの2011年のラストライブを捉えたドキュメタリー映画“Shut Up And Play The Hits”、2000年代のNYシーンを描いたドキュメンタリー映画“Meet Me In The Bathroom”など)
製作:magna studios (“Beastie Boys Story”、“Gangs of London”、ニック・ケイヴのドキュメンタリー映画“20,000 Days on Earth”、“Lewis Capaldi: How I'm Feeling Now”)
配給: Sony Music Vision

『ピーキー・ブラインダーズ』は、ニック・ケイヴ&ザ・バッド・シーズ、レディオヘッド、ザ・ホワイト・ストライプスなどのサントラも人気の理由のひとつだし、監督は、フランツ・フェルディナンドの“Ulysses”、アークティック・モンキーズの“My Propeller”, ビョーク の“thunderbolt live”などのMVも手掛けている。全員イギリス人だ。

監督2人によるLCDサウンドシステムの“ラストライブ(その後復活)”を追ったドキュメンタリー映画も、2000年代のNY音楽シーンを追ったドキュメンタリー映画も個人的に良い出来とは思えなかったけど、オアシスの復活ツアーで失敗しようもないし、スティーブン・ナイトがプロデューサーとしてどんな力を発揮してくれるのか期待したい。

LCDサウンドシステムのドキュメンタリーでは、ジェームス・マーフィーがラストライブ当日の朝に自宅のベッドから起き上がるところから撮影されていたりした。


オアシス復活でも、パーソナルな領域に踏み込んだ内容にしたいと思っていることは間違いない。ギャラガー兄弟がどこまでそれを許可するのかにかかっている。また、プロデューサー、監督とどこまで気が合うのかも重要だ。さらに当初は復活までの道のりを描くドキュメンタリー映画は作らないと言っていたので、この映画がどこらへんから撮影開始できるのかも現時点では不明だ。リハーサル風景はなしで、純粋にツアーだけを描いたものになる可能性もある。

とにかくツアーが終わった後ももう1度観る楽しみがあるのはこれで確実だ。

ちなみに、オアシスは、今年ロック殿堂入りの候補に入っている。4月の終わりに殿堂入りするバンドが発表され、秋にLAで式典がある。タイミング的にはオアシスが殿堂入りするのではないかと思うけど。殿堂入りすれば日本に行く前に式典か? リアムは当初はそんなもん行くわけねーと言っていたけど、最近では、殿堂入りしたらもちろん行って、「史上最高」と言ってやる、と温度が変わっていた(笑)。

オアシス復活ツアーが映画化されると正式に発表。ブラー、LCDサウンドシステムなどのドキュメンタリー映画も手掛けた監督。『ピーキー・ブラインダーズ』のクリエイターがプロデューサー。

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