発売中のCUT8月号に太田基裕さんのインタビュー&撮り下ろしポートレートを掲載しています!
今回お話を伺ったのは、8月31日より上演される鴻上尚史作・演出の舞台『サヨナラソング ー帰ってきた鶴ー』について。太田さんにとって久しぶりのストレートプレイに向けて、気持ちを整え始めているというタイミングの取材でした。
本作で太田さんが演じるのは、現代を生きる「和彦」と小説の世界を生きる「馬彦」という難しい一人二役。当日はまだ脚本ができあがる前だったのですが、ストーリーの複雑性やキャラクターの奥行きまで丁寧に想像されていて、太田さんの深い洞察力としなやかな姿勢が感じとれるインタビューとなりました。以下一部を抜粋してご紹介します。
──現代と小説の世界で二役を演じることに関して、難しさややりがいをどう感じていますか?
──物語のテーマは「どんなことがあっても生きのびる」ですが、和彦と馬彦それぞれの生きるための闘いが描かれていくわけですよね。和彦と馬彦が同一人物であり、違う人物である、というコントラストがすごく重要になってくると思うので、よく理解して演じたいです。和彦も馬彦も、きっと他の人物と同じようにそれぞれの状況の中での葛藤や苦しみがあるんじゃないかと想像しています。それをしっかり炙り出すことで、ふたつの役の重なりがより濃く見えてくると思いますね
普段の生活の中でも「生きるとは」という問いを持ち合わせているという太田さん。本作のお話を中心に、俳優としてだけでなく、人として日々考えていることも言葉にしてくださいました。全文はぜひ本誌でチェックしていただきたいです。そうですね……でも、「どんなことがあっても生きのびる」っていう言葉だけだとカッコよく聞こえるけど、生きのびるって実は相当苦しいことでもあって。この作品では登場人物それぞれがどうやって生きのびていくのか、いろいろな視点から描かれていくんだと思います
もちろん撮り下ろしポートレートも掲載しています! 太田さんの静やかで穏やかな人柄をとらえたような等身大のポートレート。こちらもお手元でじっくりご覧いただきたいです。(田畑早貴)
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