Ⓒ Life Is Beautiful １）ビリー・アイリッシュが事実上の中絶禁止法に反対し叫んでいる。
現在テキサス州オースチンで開催されているACLフェスティバルに出演中のビリー・アイリッシュ。初週10月2日にヘッドライナーで出演した際、妊娠6週間以降の中絶を、レイプであっても、近親相姦であっても禁止する新法、つまり事実上中絶禁止を施行したテキサス州で「オヤジ達はまじでムカつく。黙ってろ！」と中指を立てて叫んだ。
「本当はそんなことを許したテキサス州を罰するために、このライブはキャセルしようと思っていた」とも語っていた。
そのライブ中の映像をアメリカの非営利団体で、個人の権利に基づいた人工妊娠中絶手術など医療サービスなどを行うプランド・ペアレントフッドがポストしていた。
ビリーがここで叫んでいるのは以下の通り。
と言って、”Lost Cause”を歌い始めた。「私は、まじで、オヤジ達にムカついている。てか悪いけど、男たちみんなに（笑）。だけど特にオヤジ達には超ムカついてる。
私達の体について、口出しするなあああああああああ！！！！
オーマイガーーーーーーーーーー！！！
マジで黙れ！
それで正直に言うけど、これが新法として施行された時、このライブは止めようとすら思っていた。
そんなことを許したこのファッキング場所を、罰したいと思ったから。
だけど、あなた達こそが、ファッキング犠牲者だって思った。
だってあなた達は本当は何より価値があるんだから。
だからあつらに『黙ってろ！』って言わなくちゃいけない。
こうやって（中指を立てる）。
私の体は私が自分で決める！！！
（中指を立てて）このままで！」
ビリーが、中絶を禁止したテキサス州を批判したのはこれが初めてではなく、この新法が施行されてすぐにInstagramのストーリーでもコメントしていた。
「男性が女性の体についての法律を決めるべきじゃない」
「マジで嫌気がさす」
「自分の男友達が、テキサス州の中絶新法について何の反対表明もしていなかったら、そいつも問題の一部だ」
「周りの男性達にはこの問題についてもっと真剣に考えて欲しい。もうマジ疲れる。どれだけの（議員ではない）男性が女性の権利について何も言わないのかってことにマジで吐き気がする」
と書いていたら、今テキサス州連邦判事が中絶を禁止する新法を一時的に差し止めした。ビリーの叫びも届いたか？
２）グラストンベリーにソロ・アーティストとして史上最年少のヘッドライナーに決定。
現在全米フェスのヘッドライナーとして堂々のライブを披露しているビリー・アイリッシュだが、なんと、噂されていた通り2022年のグラストンベリーのヘッドライナーに正式に決定し発表された！
数々の史上最年少記録を打ち立てている彼女だけど、20歳と6ヶ月でグラストンベリーのヘッドライナーをつとめるソロ・アーティストとしては史上最年少だそう。
グラストンベリーは、去年50周年記念だったがキャンセルとなり、バーチャルで行われた。
主催者のエミリー・エイビスが、ビリー・アイリッシュのヘッドライナーについて、「ビリー・アイリッシュが来年のグラストンベリー・フェスティバルの金曜日にピラミッドでヘッドライナーを務める。彼女は、ソロ・アーティストのヘッドライナーとして史上最年少で、フェスが復活する最高の方法だと思う。待ちきれない！」とツイートしていた。
これまでは、バンドとしてはアッシュのマーク・ハミルトンが20歳と3ヶ月、ティム・ウィーラーが20歳5ヶ月でヘッドライナーを務めている。
ビリーは、2019年にもグラストンベリーに出演している。アメリカのフェスでも同様なのだが、ビリーは、小さいステージから、いきなりのヘッドライナーに抜擢。しかし、今年すでにいくつかのフェスのヘッドライナーを観ているけど、ここに立つために生まれてきたと言わんばかりの驚異的なパフォーマンスを繰り広げるので、彼女の果てしない才能に驚く。
これが今年の初フェスLife Is Beautiful に出演し披露した”No Time To Die”。ビリーは、ボンドのテーマを歌った史上最年少でもあった。
３）単独世界ツアーの延長を発表。
今日、来年から始まる単独世界ツアーの延長が発表された。9月にオーストラリアとニュージランドに行く。
そのまま、どうかどうか日本にも来てくれますように（祈）。
みんなで祈ろう。
ビリー・アイリッシュの記事は、現在発売中の『ロッキング・オン』11月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。
rockin'on 2021年11月号 右：表紙／左：表2
