BBCが選ぶ今年期待の新人に選ばれたのみならず、ブリット・アワードでもCritic's Choiceに選ばれたジェームス・ベイ。
http://ro69.jp/news/detail/116629
NYでもライブを行ったので早速観て来た。彼自身がステージで言っていたけど、この日は、彼の初めてのUSヘッドライナーツアーにして、初日という目出たい日。これまでは、Hozierの前座でNYでライブをしたことはあったのだが。
会場は、バワリーボールルームでキャパ550人。チケットは即完で、しかも、4月終わりにさらに大きい1000人規模の会場でもライブをするんだけど、それもすでに売り切れ。サム・スミスもそういう勢いで人気を獲得していったけど、さっそくそれに近いものを感じた。
ライブは、まず顔がかわいくてしばらくぼーっと観ちゃっていたんだけど、印象としては、とにかく本人は落ち着いているし、全体のバランスが良いということ。
音は、ブルージーなんだけど、重すぎないし、ギターも聴かせるんだけど、これ見よがしじゃないし、歌も上手いけど、うなりすぎないし。MCもちゃんと語ってるんだけど、熱すぎなくてさらっ~としているし。そして曲も良い。だから、若い女の子も好きだし、ポップ・ミュージック・ファンも聴けるし、年齢層が高いファンもたくさんいた。つまり、広く聴かれる可能性大。
この日のハイライトは、とにかくギターが美しかった”Let It Go"。
こちらライブ映像。
一緒に住んでいた彼女が去って、落ち込んで、それでギターを持って創り始めたと言っていた”Scar"。
こちらライブ映像。
しかも、その後に彼女が帰って来て、その後で曲を完成させたと言っていた。でもその一番良かったところは、今日こうやってみんなの前で演奏できることだ、とも言っていた。
それからアリシア・キーズの”If I Ain't Got You”をカバー。
最後には、”Hold Back The River”で電気が点いて大合唱。
この日はとにかくどの曲もシンガロンだった。
今のイギリスの新人が、こうしてアメリカ人よりアメリカ的な曲をストレートにやってみせて、それがアメリカで人気というのが、何より興味深かった。
今後の展開も楽しみ。
デビュー作の『Chaos and the Calm』はアメリカでは3月23日に発売予定。この帽子がトレードマークみたいで、ライブ会場の背景に飾ってあったイラストにも帽子姿の彼が描かれていた。