切なさが一音一音に詰まったメロディと、やるせなさをシニカルかつシリアスに吐露する言葉。
そのふたつをフィジカルに、突き抜けた音として表現するアンサンブル。
すべてが超一級のライヴだった。
ゲスを聴くたびに、今音楽を聴くリアルとはこれだと、
この切なさとやるせなさと虚しさを、あくまでさりげなく受け入れ歩き続けていくことなのだと思うが、
MCなく突き進んでいった今日は、ゲスだけに出来るポップが混じり気なく伝わってきた。
そこにはハンパじゃない感動があった。
このポップ体験は、自分が日々感じている空気や何かを音楽として認識させられるようなことなのだが、ゲスの場合、それが何より気持ちいい時間になる。
本当に正しく鋭くポップをやっているバンドであると思う。
これからも川谷絵音だけの名曲を何曲も聴かせてほしい。
明日も観たい。
ゲスの極み乙女。、武道館1日目を観て思う
2016.03.30 21:03