初期衝動のほんとに最初の、きっかけの瞬間。
CheCheが鳴らすバンドサウンドには、そんな音が溢れている。
ブリットポップやファンクにたっぷり影響を受けながら、USインディ、ガレージロック、ディスコにボサノバまで、ありとあらゆる音楽を楽曲に取り入れているCheChe。2月にリリースしたEP『Waves』では、それぞれ全く違う6曲が収録されているが、どんなに音楽性が広がっても、Haruhiの等身大のままハイからローまで縦横無尽に行き交う歌声に、このバンド独特のグルーヴ感が加われば、唯一無二のめちゃくちゃポップなCheCheサウンド。
怪しげなサウンドにのせて《I need a new phrase, but/I'm not into their new stance》と歌うリード曲“Prayer”では、そんなバンドの姿勢がそのまま感じられる。
『Waves』の2曲目“I Love Koenji”では、《Teach me more about rock'n'roll》《〜psychedelic rock》《〜hard rock》と、憧れているであろうさまざまな音楽ジャンルが歌われるが、最後には《Teach me more about J-pop》と、バンドの貪欲さが現れる。
あらゆる音楽やカルチャーを「好き」という純粋なパワーで、右へ左へと寄り道をしながら次々に取り込んで突き進む、CheCheのそんな純粋さに、思わず心と身体が揺れてしまうのだ。
他の曲についてもこちらのブログにも書いているので、ちょっとでも気になった方は是非読んでほしい。
4月16日から2ヶ月連続で新作をリリースするようだが、先行して公開されている音源を聴くと、チルでサーフな“ARCH”に、ノイジーなサウンドとハイトーンのボーカルの対比が印象的な“Spotlight”と、更にその音楽性を拡張している。
これでまだEP2枚しか出していないバンドなんだからすごい。
どうなっちゃうんだCheChe・・・・・・!
引き続き、要チェックバンドであること間違いなし。(大橋麻里奈)