この3年間のアイナにはBiSHの解散があり、ミュージカル『ジャニス』や映画『キリエのうた』主演があり、数え切れないほどのタイアップ曲の制作がありました。そんな目まぐるしい日々を過ごしながら作られたアルバムなのに、17曲を通して紡がれる物語は不思議と穏やかで優しくて──最後の“はじめての友達”まで聴き終えて心に残ったのは、いつも笑顔で関わった一人ひとりを大切にするアイナからの「愛」でした。
その印象を写真でも届けるべく、発売中のJAPAN1月号の撮影は真っ白な世界で実施。実はこんな攻撃的なカットも撮っていたのですが、誌面では今のアイナが伝わるポートレートをセレクトしています。
インタビューでは、素晴らしいエンターテインメントを見せてくれた武道館ワンマンから、「ポップのフィールドにいるべきだ」と思えるようになったアーティストとしての覚悟、そして「歌うこと」についてさらに深まった想いについてまで今回も赤裸々に語ってくれました。タイアップの物語に寄り添うだけでなく、アイナの生き様も刻み込まれた『RUBY POP』をもっと味わうために、アイナの「今」が詰まった言葉にもふれてもらえると嬉しいです。
これまで壮絶なスケジュールをこなしてきたアイナですが、この日はJAPANの取材が終わったらスタッフみんなと楽しくお昼ごはんを食べていて、BiSHの頃にはなかった穏やかな時間に少しほっとしたり。「アーティストとしての自分」と「ひとりの人間としての自分」のちょうどいいバランスを『RUBY POP』で見つけたアイナのこれからの表現が楽しみです!(畑雄介)
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