終演後、ついに発表された自身初となる日本武道館ワンマンのタイトルは「神倭凡庸命 -カムヤマトボンヨウノミコト-」。神サイらしい意味深長なタイトルだけれど、この「凡庸」という言葉に柳田周作の想いが凝縮されているような気がする。本編最後に披露された“夜間飛行”も、アンコール最後で披露された“illumination”も、たったひとりで生きているように感じる夜更けに、「ロックスター」として生きる覚悟を、「君」に向けて唄を届けることのすべてを歌う曲である。“illumination”にあるこんなフレーズ、《才能なんてさ 僕にはないけれど/唄うことだけが 全てだから/それしかないから/それだけなんだ》──「凡庸」(なんて決して思わないけれど)な「僕」がロックスターになれるのは「君」がいるからで、ライブという場で互いに命を燃やすことで《煌めく今》を生み出せる──それこそが神サイ、そして柳田のすべてであり、日本武道館では今まででいちばんの《煌めく今》を見せてくれる、そう確信した夜だった。(畑雄介)
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