XG、 常識を超えた7人に世界が熱中するワケ

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XGの1st ミニアルバム『NEW DNA』が10月4日公開のビルボード・総合アルバムチャートで首位を獲得!おめでとう!

今、渋谷ではXG祭りが大開催中。
センター街では“NEW DANCE”が流れ、TOWER RECORDなど街中に大きなパネルが、そして地下通路にはXG ROADが出現。

デビュー・シングルの"Tippy Toes”では《They ain't ready for us, we about to wreck the game》、「まだ、私達が受け入れられる準備が整ってないみたいだけど、今ある状況をぶち壊してあげる」と歌っていたが、この歌詞の通り、シーンに殴りこみにやってきた。

私とXGの出会いは1年前に遡る。
YouTubeにアップされたJURINとHARVEYの「XG TAPE #1」を初めて目にして、
「え、この最高な女子方はどなた……?」と震えるほど感動して、すぐに魅了された。


XGとは「Xtraordinary Girls」の頭文字を取った名前で、「Xtraordinary」は「Extra(=特別な)」と「Ordinary(=普通、どこにでもある)」が組み合わさっているいるように、「常識を超えた」や「普通を飛び越えた」という意味があるーーつまりは「並大抵じゃないガールズ」がXGなのだ。音楽・MV・ダンス・コンセプト、どこをとっても名前負けしていない、彼女たちにぴったりの名前であることがわかってもらえると思う。

メンバーは、JURIN、CHISA、HINATA、HARVEY、JURIA、MAYA、COCONAの7人。
全員が日本人で、現在は韓国をベースに活動しており、歌詞はすべて英語で歌う。
すでに世界を舞台に戦っていて、しかも地球だけじゃなく宇宙も視野に入れている。

今年はNYとLAの「Head in the Clouds Festival」(88risingというアメリカを拠点にアジアのカルチャーを発信する音楽レーベル/メディアプラットフォーム主催)、そしてLAでの“K-CON”(K-POPアーティストが多数出演するフェスティバル)に出演し、登場前から「XG! XG!」とコールや大合唱のシンガロングが起こるなど、そのファンダムを世界に拡大している。

2023年1月にリリースした"LEFT RIGHT”はアメリカのラジオチャート「Mediabase Top 40 Radio Airplay Chart」に日本人女性アーティストとして初めてチャートイン、10週連続でランクイン果たし、アジアのガールズグループとして最長記録を樹立した。Coachellaでは中国人ソロアーティストとして史上始めてメインステージに出演したJackson WangのステージにサプライズゲストとしてCiaraが登場した際、"LEFT RIGHT”のリミックスを披露。イントロが流れただけで大きな歓声があがった。スクリーンにはRemixされたMVも流れ、XGのアイコン化が進んでいることを立証していたように思う。

ここでは、星の数ほどある彼女たちの魅力の中から、2つピックアップしたい。

まず1つは、「音楽への愛」。

単語で連想する楽曲を歌う「ELLE」のYouTube企画で、「Stand」が出た時に、ビヨンセリアーナやマライア参加した、ガン研究の支援を目的としたチャリティーソング“Just Stand Up!"、「Solo」でフランク・オーシャンの“Solo”、「Night」ではケラーニの“Nights Like This”、「Energy」ではBIG K.R.I.T.の“Energy”、「PLAY」ではブラックストリートの“No Diggity”、「BOY」ではBrandy & Monicaの“The Boy Is MIne”そしてビヨンセの“If I Were A Boy”を挙げ、ローリン・ヒルデスティニーズ・チャイルドTLC、アリーヤなど女性R&B歌手からの影響も語られている。彼女たちのHIP-HOPとR&Bに対する純粋な愛情を垣間見ることができ、パワフルな表現のスピリットの源が、数々のレジェンドから派生していることがわかる。


2つ目は、「メッセージ」

音楽は、聴く人によってカメレオンみたいに意味が変わるし、そこが魅力があると思う。
それを前提として、私は最新曲の“PUPPET SHOW”を『自分自身の手綱を他人に渡さないで』というメッセージとして受け取った。

2ndシングル“MASCARA”では、「彼が嘘をついてあなたを傷つけて泣かせるなら、アドバイスがある。そんなことにエネルギーを使わないで。彼はあなたを泣かせていいほど優れたやつじゃないから」「私のパーティーでは、私が泣きたい時に泣く。私のマスカラを台無しにしないで」と『自分のパワーを大切にして』と歌う。

“TGIF”は「Thank God I'm Fly=私って最高」の頭文字をとったもので、XGの楽曲全体に共通するコンセプト。
3rdシングル“SHOOTING STAR”では《Everything I do, I do it A1, flawless》=「私がやること全てはA級で完璧」から始まり、『NEW DNA』のリードとしてリリースされた“GRL GVNG”(=ガールギャング)では《All of my ladies are fire》=「私の友達はみんな激アツ」など、自分自身だけでなくシスターフッドも讃える。

一貫してXGは『自分でいることを自分で守ること』の大切さや『私は最高』と歌ってくれていると感じる。
そのメッセージにエンパワメントされ、さらに虜になる。


ただのエンタメではない、ただのアイドルではない。
常識や固定概念にとらわれず、新しい価値観を提示してくれるガールズグループ。
正直XGを「ガールズグループ」と総称することに違和感を感じるほど、メンバー7人それぞれがアーティストとしてそれぞれ軸を持っていると思う。

「Forbes JAPAN」のインタビューで今後の目標を聞かれ、最年少17歳のCOCONAが「悔いのない音楽人生にすること」と語っていた。これはアイドルではなく、アーティストの言葉だと思う。音楽への造詣の深さ、向き合う姿勢の正しさに心を突き動かされる。

そんなXGの旅はまだまだ始まったばかり。
次はどんなコンセプトや楽曲で私達を驚かせてくれるのか、今から楽しみすぎる。(前田侑希)
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