Katy Perryの『Prismatic Tour』がいよいよ日本にも上陸。初日公演を東京体育館で観た。明日も公演はあるので、少しでもネタバレを避けたい方は後で読んで下さい。
ポップの歌姫は次々に現れるものの、世界規模での動員数においてなかなかケイティを上回るアーティストがいないことに現れているように、この人のステージは完璧にショーアップされている。
今日のライブも、『PRISM』というアルバムをこれだけ文字通り多角的に見せられるとは……!と驚かされたし、エモーションいっぱいで胸が張り裂けそうだった! 冒頭から、“Roar”の南国ムードをいきなり近未来にアップデートしてみせたし、過去の代表曲においても、ゴス色を残しつつエレクトロに仕上げた“Kissed A Girl”、キャバレー風の『CATS』な“Hot'N Cold”なども際立っていたし。
これまでも、盛りだくさんのエンタテインメントでお腹いっぱいのライブを届けてきたケイティだが、このツアーは格段にスケールが上がっていたのでは。闘士ぶりが半端なく、とにかくケイティのライブからは勇気をもらえる。あともちろん笑いも!
エンタテインメントを大前提とし、成功している今のスター達は大きく2つに分かれると思う。アルバムで世界観を作り込み進化させていき、それをステージで発揮するアーティスト。方向性は大きく変えずとも、アレンジや演出をアルバムとは変えることで、楽曲に別の意味を与えていくアーティスト。その両方をどちらもできてしまうのがカイリーやマドンナといったトップスターだが、今のケイティ・ペリーは確実にその域に達していたと思う。