10月27日に他界して以来、これまでもトリビュート・ライヴがいろいろな形で行われているルー・リードだが、11月24日にニューヨークのバワリー・エレクトリックでルー・リードの追悼ライヴが開催されると『ローリング・ストーン』誌が伝えている。
ライヴは1989年の名作『ニューヨーク』の“ラスト・グレイト・アメリカン・ホエール”にちなんで『ラスト・グレイト・アメリカン・ホエール:ア・コンサート・イン・メモリー・オブ・ルー・リード』と題され、TV・オン・ザ・レディオのキップ・マローンとトゥンデ・アデビンペ、パティ・スミス・バンドのレニー・ケイ、ノー・ウェーヴ・シーンの牽引者ともなったアート・リンゼイなど、ニューヨークと関わりの深いアーティストらが出演する。
また、ソウル・ロック・ユニットのホリス・ブラウンはザ・ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの1970年の『ローデッド』を最初から最後まで演奏するという。その他にもルーやローリー・アンダーソンとのコラボレーションを重ねたシャザード・イスマイリ、ヴォイドイズのアイヴァン・ジュリアン、ザ・ヴァクシーンズのジャスティン・ヤングらが出演する。
コンサートの収益はすべて同性愛や性転換者の少年少女をホームレスにさせないように支援活動している「アリ・フォーニー・センター」に寄付される。また、11月28日の感謝祭に備えてニューヨークの炊き出し支援団体「フードバンク・オブ・NYC」のための募金活動も会場で行われる。
今月に入ってからは『ニューヨーク:ルー・リード・アット・リンカン・センター』というトリビュート・イヴェントも行われているが、こちらはパフォーマンスなどは一切行わず、ひたすらルーの作品を大音量で聴く趣旨となっていた。