ジューダス・プリースト、来年ラスベガスでメタルを教え込むロック・キャンプを開催
2013.08.27 22:30
アメリカのラスベガスで開催され、参加者がロックの作曲やレコーディング、さらにライヴ・ステージまで経験できるロックンロール・ファンタジー・キャンプに、来年ロブ・ハルフォードとジューダス・プリーストの面々がカウンセラーとして参加するという。
ロブたちが参加する今回のキャンプは完全メタル・キャンプとして企画されているというが、ロブは「あのロックンロール・ファンタジー・キャンパーも全開で盛り上がってくれるはずだと思うよ」と意気込みのほどを『ビルボード』誌に語っている。
「ベガスの街でメタルと鋲の装束に身を包んだメタル・ゴッドことロブ・ハルフォードのそっくりさんがいかほどたむろしているか、ぜひ見届けたいものだね。とはいったものの、実はキャンプじゃなくてもいつだって見かけられるはずだよな?」
今回のキャンプは2月27日にから3月2日までラスベガスのMGMグランド・ホテル・アンド・カジノで開催される予定で、ジューダス・プリーストからはロブのほか、ギターのリッチー・フォークナー、ベースのイアン・ヒル、ドラムのスコット・トラヴィスが参加することになるという。ただ、ギターとキーボードのグレン・ティプトンは現在レコーディング真っ最中にあるバンドの新作のミックス作業に入るため、参加できなくなると明らかにしている。そのほかにはザック・ワイルド、クイーンズライクのジェフ・テイト、ランナウェイズのリタ・フォード、元クワイエット・ライオットのルディ・サーゾ、元ブラック・サバスのヴィニー・アピス、元オジー・オズボーンのフィル・スザーンらもカウンセラーとして参加することになる。
なお、ロブは実は相当前からキャンプの開催団体からはアプローチを受けていたと明かしていて、ただ諸般の事情によりどうしてもこれまでは実現できなかったというが、プロとしての意見やノウハウの伝授を期待されていると思うからそれは充分に果たしていくつもりだと抱負を次のように語っている。
「たとえば、シャワーを浴びながら歌うのと、ステージで歌うのとではまったく別ものなんだよね。もう世界が違うくらい違うものなんだよ。だから、みんなの疑問に答えるために出来る限りのことをやる機会になると思うよ。こういう音の時はどう歌うのか? あんな絶叫ヴォーカルはどうやるのか? 息継ぎはどうしてるのか? どうすればテンションを高くしっぱなしでいられるのか? 俺としてはどれも最善を尽くして説明するつもりだし、メタル・シンガーたるものがどういうものなのか少しはわかるような洞察を提供していくつもりでもあるんだ」
また、キャンプにメンバーと共に参加する頃には2008年の『ノストラダムス』以来となる新作のレコーディングも終えていることになるとロブは明らかにしている。
「作曲はもう完全に終わっているんだ。今は一音一音が間違っていないか、ヴォーカルのすべてのニュアンスが想定したものになっているか、細かいところをすべて仕上げていく、入念な作業が必要とされているところにあるんだ。まだ、楽器のトラックを作っているところなんだけどね。レコードを作っていて、一番面倒だけど一番楽しいところでもあるんだよね」
なお、アルバムの内容やサウンドについてはハードでヘヴィーなものになるとロブは説明していて、ジューダス・プリーストについて好きだと思えるものはすべて堪能できる作品になると語っている。アルバム・リリース後はツアーにも乗り出す予定だが、これまでのツアーほど規模の大きいものは予定していないという。その一方で、来年はデビュー40周年にも当たるが、こちらは何かしらの形で祝っていくことになるとロブは語っている。