ブライアン・ウィルソン、今後のザ・ビーチ・ボーイズのオリジナル・メンバー再結成はありえないと語る
2013.02.12 20:00
ザ・ビーチ・ボーイズのブライアン・ウィルソンは今後オリジナル・メンバーが一堂に会した再結成ツアーがまた行われる可能性について、まず考えられないと語っている。
ビーチ・ボーイズは昨年、ブライアンのほか、アル・ジャーディーン、マイク・ライヴ、ブルース・ジョンストン、デヴィッド・マークスらを擁した50周年記念ツアーを昨年行ったが、その後、マイクとブルースはブライアン、アル、デイヴィッドらを含まない形で、ビーチ・ボーイズ・ツアーに乗り出していて、大きな波紋を呼ぶことになった。
2月10日に行われたグラミー賞授賞式に出席したブライアンはオリジナル・メンバーがまた顔を揃えた形での再結成ツアーはありえるのかという取材陣の問いに「いや、考えられないね。ありえないよ」と答えている。
なお、マイクは元々ツアーでの「ビーチ・ボーイズ」という名称の使用権を所有していて、これまでもブルースと一緒に行ってきたツアーに「ビーチ・ボーイズ」と冠してきたが、昨年の50周年記念ツアーを経てからはファンからもブライアンやアルらをクビにしたようなやり方だと批判を呼んできた。これに対してマイクは次のように反論している。
「ぼくはブライアン・ウィルソンをザ・ビーチ・ボーイズからクビになどしていません。ぼくにはブライアン・ウィルソンをザ・ビーチ・ボーイズからクビにすることなどできません。ぼくはブライアンの雇い主ではないからです。ぼくにはそんな権限はありません。たとえあったとしても、ぼくがブライアンをザ・ビーチ・ボーイズからクビにすることなどするはずがありません。ぼくはブライアンを愛しているのです」
これに対してブライアンは次のように応酬していた。
「どうしてもわからないのはマイクがアルとデイヴィッドとぼくをバンドと一緒にツアーさせたがっていないことなのです。なんだかバンドをクビにされた気分になるのは確かです」
「マイクの公開書簡のなかで、マイクがぼくについていろいろ褒めてくれていることには感謝しますし、マイクのことはいつまでも従兄弟としてまたバンド仲間として愛していきますが、それでもどうしてこの素晴らしい旅を一緒に続けたがらずにぼくが置いていかれているのかが、ぼくにはやはりわかりません。アルとぼくはこの音楽に対して義務があるからツアーを続けたいと思っているのです」
なお、ビーチ・ボーイズの『スマイル』はグラミー賞で最優秀歴史的作品賞を受賞した。