無罪放免になったプッシー・ライオットのメンバー、今でも電話が盗聴されていると語る

無罪放免になったプッシー・ライオットのメンバー、今でも電話が盗聴されていると語る

先頃ひとりだけ無罪判決を言い渡され、釈放されたプッシー・ライオットのメンバーはロシア政府に電話を盗聴されていると語っている。10月10日にバンドの控訴に対して行われた審理で判事は実刑判決を受けていたプッシー・ライオットの3人のメンバーのうちのエカテリーナ・サムチェヴィッチの言い分を認め、エカテリーナのみ釈放という判決を下した。エカテリーナの弁護士は控訴でエカテリーナが問題のパフォーマンスの際、すでに警備員らによって会場から放り出されてしまっていたため罪状にはあたらないと訴えていた。『NME』の取材に対してエカテリーナは今後もプッシー・ライオットとしての活動を続けるつもりかという問いに次のように答えている。「うん、家でごろごろしてなんにもしないなんてことはできないから。でも、状況はわたしにとってさらに複雑になっているのね。電話は盗聴されてるし」拘置所ではどんな状況だったかという問いには次のように答えている。「映画の『恋はデジャ・ブ』みたいで、毎日毎日がただの繰り返しなのね。しかも、全員、絶えず監視下に置かれていたから。手紙もすべて読まれていて。食べ物とか、週1度のシャワーとか、ほかのことはすべて我慢できることだったけど。でも、また入れられたら気がおかしくなると思う」また、エカテリーナは拘置所に残されたマリア・アレキナとナデズダ・トロコニコヴァのふたりはその後引き離され、それぞれにモスクワに住む家族からも引き離され、遠隔地の刑務所へ移送されたと訴えている。移送先の刑務所での扱いは劣悪で、他のプッシー・ライオットのメンバーはふたりの移送先は「ありえた移送先のなかでももっともひどい収容所だ」と語っていると『ザ・ガーディアン』紙が伝えている。ゲラという4歳の娘がいるナデズダはモスクワから東へ500キロのモルドヴィアに送られ、フリップという5歳の息子がいるマリアは1100キロ離れたペルミに送られたという。どちらの地域もソヴィエト時代に強制収容所として開拓された地域だという。プッシー・ライオットの3人のメンバーは現プーチン大統領政権への反対デモを2月にパンク・ロック・ライヴとして断行し、ロシア正教会のプーチン支持への抗議としてモスクワのキリスト救世教会で即興ライヴを行い、その後逮捕された。3人は8月17日に宗教的憎悪による騒乱罪に問われ、2年の禁固刑という実刑判決を受けたが、判決に対して控訴を起こし、エカテリーナだけ無罪放免となった。プッシー・ライオットの身柄拘留と有罪判決は各国で非難を呼んでいて、マドンナ、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、ビョーク、ポール・マッカートニーなどを含む大勢のミュージシャンらが釈放を要求していて、ロシアのメドヴェージェフ首相も釈放されるべきだったのではないかと発言している。(c) NME.COM / IPC Media 2012
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