ジョン・ライドン、“ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン”を1位にしようキャンペーンは関係ないと語る

ジョン・ライドン、“ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン”を1位にしようキャンペーンは関係ないと語る

1977年に大ヒットしたセカンド・シングル“ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン”を5月28日に再リリースするザ・セックス・ピストルズだが、ヴォーカルのジョニー・ロットンことジョン・ライドンは今回の再発をめぐるお祭り騒ぎには関わりたくないと語っている。

“ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン”は今年でリリース35周年を迎えるが、リリース当時の1977年はイギリスでは女王のエリザベス2世が即位してからの25周年を祝賀する年にもなっていて、このシングルは特にそのことを皮肉った作品でもあった。そこで、今年は女王の在位60周年を記念する年でもあるので、6月に行われる祝賀期間に“ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン”をチャート1位にしようというキャンペーンなどがネットで呼びかけられている。

こうした動きに対してジョンは次のようにコメントしている。

「こうしたものは俺の個人的な計画でも目的でもないから。ザ・セックス・ピストルズが達成したことについては誇りを持っているし、それはいつまでも変わらないはずだけど、こうしたキャンペーンはそもそもセックス・ピストルズがなにを代弁していたのかということをまったく見えなくしてしまうものでしかないんだ。これは俺のキャンペーンじゃないから」

ジョンはまた、若い世代の音楽ファンがピストルズの音源を再発見する機会となることは「満足している」としているが、「今仕掛けられているサーカスに加担するつもりはない」と断っている。

その一方で、ジョンの別プロジェクト、パブリック・イメージ・リミテッド(PiL)もまた同じ5月28日に長らく自主制作してきた新作『This Is PiL』をリリースすることを明らかにしている。また、PiLは先行EPとなる『One Drop』も4月21日のレコード・ストア・デイに限定アナログ盤としてリリースする。

(c) NME.COM / IPC Media 2012
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