サックスのクラレンス・クレモンズが6月に急死したため中核的なメンバーを失ったブルース・スプリングスティーン率いるEストリート・バンドだが、ギターのスティーヴ・ヴァン・ザントは数週間のうちにバンドのミーティングを行い、クラレンスがいなくなった後の体制について話し合うことになるとポールスターに明らかにしている。
スティーヴはクラレンスのあのあまりにも個性的なサックスを失ってしまった今、これからは以前のEストリート・バンドとは永遠に違ってしまうだろうと語ったが、ただ、それと同時に2008年にキーボードのダニー・フェデリッチが他界した時にもバンドは決定的に変わってしまったと説明し、「こうした喪失は決して埋め合わされることはないんだよ」と認めている。
ただ、それでもEストリート・バンドはこれからも活動を続けることになるだろうとスティーヴは語り、その理由を「それが俺たちの生業だからだよ」と説明している。
Eストリート・バンドのこれまでで最後の演奏となっているのは6月21日にフロリダ州で行われ、クラレンスの甥も参加してのクラレンスの葬儀でのライブとなっている。この時、ブルースがクラレンスに捧げた悼辞はブルースのオフィシャル・サイトにもアップされている。
クラレンスは今年の6月12日に脳卒中で倒れ、18日に亡くなった。それまではレディー・ガガの『ボーン・ディス・ウェイ』に客演するなど精力的な活動を続けていた。
ブルース自身が若干手を入れたというクラレンスへの悼辞はこちらから→
http://www.brucespringsteen.net/news/index.html
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