今週末にイギリスで開催されるヘヴィ・ロックの祭典ダウンロード・フェスティヴァルに出演するアリス・クーパーだが、生前のエルヴィス・プレスリーに初めて会った時に、銃で頭を撃ち抜いてくれと頼まれたとか。
アリスは1971年にラスヴェガスのホテルへ女優のライザ・ミネリ、当時大人気を誇ったポルノ女優のリンダ・ラヴレイスとともにエルヴィスを表敬訪問した時のことをデイリー・ミラー紙に語っている。
「部屋に通してもらったら、もう拳銃だらけでさ。するとエルヴィスが俺を台所に案内して、引き出しを開けると、そこから弾の入ったピストルを取り出して、自分の頭に突きつけろって言うんだよ」とアリスは回想する。
「どうすりゃいいんだろって思ってね。俺の手には拳銃があって、今にもエルヴィスのセキュリティーが踏み込んできてもおかしくないし、そうなったら拳銃を持ってる俺をみんなが撃ち殺すことになるわけだからさ」
アリスはさらに続ける。「そこで俺のなかである声が聞こえてきたんだよ。『さっさと殺しちまえよ。殺しちゃったら、おまえはいつまでもエルヴィスを殺した男って憶えてもらえるぞ』って。でも、もうひとつの声も聞こえたんだ。『殺しちゃだめだ、エルヴィス・プレスリーなんだから。怪我だけ負わせろよ。だったら長くても数年ぶちこまれるだけでまたシャバに戻れるよ』ってね」。
「でも、そのコンマ数秒後にエルヴィスが飛び蹴りで俺が持ってた銃を蹴り飛ばし、今度は俺の脚を払うと、首根っこを捕まえて俺を床にねじ伏せたんだよ。で、『銃を向けられた時には、こうすりゃいんだよ』って宣ってたな」
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