メタルやグラムのハシリとなり、今年で42年のキャリアを誇るアリス・クーパーだが、新作を完成させ、リリースの準備も出来ていることを明らかにしている。
25枚目の作品となる新作は『Welcome 2 My Nightmare』といって、タイトルからもうかがわれるとおり、アリスにとってはソロ名義へと転向した記念すべき作品ともなった1975年の『悪夢へようこそ(Welcome to My Nightmare)』の続編になっているとか。
イギリスのデジタル・ラジオ局プラネット・ロックで番組『Nights with Alice Cooper』を持っているアリスは2月19日に新作の完成を番組中で明らかにした。
「『Welcome 2 My Nightmare』は仕上がったよ」とアリスは語っている。「もうね、作品として目の前に置かれているような状態だから」。
『悪夢へようこそ』はスティーヴンというキャラクターがさいなまれる悪夢をめぐるコンセプト・アルバムとなっていたが、今作の『Welcome 2 My Nightmare』についてアリスはこう説明している。「つまり、スティーヴンがその次に見た悪夢ということなんだね。30年経ってスティーヴンはまた悪夢を見てしまったんだけど、これが前回の夢と較べてなおさらひどかったっていう内容なんだよ」。
また、今回のプロデューサーには前作のプロデューサーを務め、アリスとのコラボレーションのほかにもキッスとの作品で有名なボブ・エズリンを迎えているという。
「ボブ・エズリンとはもうしばらく仕事をしてなかったんだけど」とアリスは説明する。「『悪夢へようこそ』の35周年(昨年)の後、2人で話し合ったんだよね。『また一緒になんかやってみたら、おもしろいんじゃないの?』ってね。そうしたらボブが『だったら、パート2をやってみるっていうのは?』と提案してきて、俺も『それはおもしろそうだな、またお前と俺とでやってみるか』って話になったんだ」。
今のところリリース時期は未定だが、夏頃になるのではないかと見込まれている。
なお、アリスは今年のラウド・ミュージックの祭典、ダウンロード・フェスティバルにも出演する。
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