イアン・カーティス記念ライブの詳細が明らかに

元ニュー・オーダーでつまりは元ジョイ・ディヴィジョンのベーシストでもあるピーター・フック。先頃、ジョイ・ディヴィジョンのイアン・カーティス没後30年を記念したライブをやると発表していたが、その詳細が明らかになった。

会場はかつてジョイ・ディヴィジョンやニュー・オーダーのレーベルであったファクトリー・レコードの跡地に建っているライブ会場、「FACTORY:FAC251」で、日時はイアンの命日にあたる5月18日。共演者はまだ「フレンズ」としか発表されていないが、ここにピーターの現在のバンド、ザ・ライトやハッピー・マンデイズの元ボーカリストのロウェッタらが参加することになるという。この日、ピーターとその一味はジョイ・ディヴィジョンの『アンノウン・プレジャーズ』の内容を完全演奏する予定。

ところで、ファクトリーとジョイ・ディヴィジョン関連ニュースをもうひとつ。そもそもジョイ・ディヴィジョンはあるクラブで演奏しているところを、ファクトリー・レコードのオーナー、トニー・ウィルソンに発掘されたとされているが、そのクラブが先頃、閉鎖されることが発表された。

そのクラブ、ミュージック・ボックスと同じビルに入っていたジリーズ・ロックワールドは今週、会社の整理とともに営業を停止したそう。

78年4月14日にジョイ・ディヴィジョンがショーケース・ライブのひとつとして出演した時にファクトリーのトニー・ウィルソンの目に留まった店として、ミュージック・ボックスは特に有名な店だ(当時はラフターズという名の店だった)。

この頃のジョイ・ディヴィジョンの活動や店の様子などはバンドのキャリアを追った映画『コントロール』でも描かれていたとおりだ。

店の閉鎖についてピーターはこう語った。「こういう店が閉鎖されてしまうのが、本当に世の中で一番悲しいことだよね」。

ジリーズ・ロックワールドやミュージック・ボックスのオーナーらはそれぞれのサイトでこれまでの応援に対して感謝を述べているが、ジリーズ・ロックワールドのサイトでは「今日、“ロック”が死んだ。そしてマンチェスターのオルタナティヴ・シーンが嘆くことになるだろう」とも記されていた。

(c) NME.COM / IPC Media 2010
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