【JAPAN最新号】「忘れんなよ、今日の日を」──星野源と4万人が1対1で音楽に心重ねた「MAD HOPE」京セラドームレポート!

【JAPAN最新号】「忘れんなよ、今日の日を」──星野源と4万人が1対1で音楽に心重ねた「MAD HOPE」京セラドームレポート!
星野源の、最新アルバム『Gen』を引っ提げての全国アリーナツアー『MAD HOPE』は今年5月にスタートした。 アルバムリリースが約6年半ぶりなら大規模な全国ツアーも6年ぶりで、チケットは各地で即日完売。さらに台北、上海、ソウルを巡るアジアツアーも大盛況で、その後に組まれていた日本での追加公演、京セラドーム大阪とKアリーナ横浜(2デイズ)公演も即完となった。本稿ではその京セラドームでの追加公演を振り返る。

ライブはボイスドラマで始まった。『西遊記』を思わせる「ヒト・サル・カッパ」によるドラマは、3人が天竺を目指す道中で繰り広げる会話によって進行する。シナリオは星野源。コミカルに笑いを誘いながらクリティカルに人生観を映し出すセリフに思わず引き込まれる。サル(CV・宮野真守)が「この世に生まれた意味を見つけたい」「天竺を探してみんなに教えてあげれば、それが自分が生まれた意味になるし、みんなも幸せになれる。きっと幸せにも意味があるのでは」と問うとヒト(CV・種﨑敦美)はにべもなく「幸せに意味はないし、自分が存在する意味を見つけてもそこに幸せはない」と返す。「夢も希望もない」と嘆くカッパ(CV・安元洋貴)に、「この世に希望なんてあるわけないだろ」とも。さらに「地獄には堕ちたくない」と願うサルに、「私たちのいるこの場所こそが地獄」だと説くと、ステージからはフリーキーなサウンドが立ち現れ、その不穏さを突き破るように「こんばんはー!」ととびきり陽気な声で星野源がステージに登場。“地獄でなぜ悪い”でライブスタート。ここから“化物”へと続くのにも驚いた。軽やかにスウィングするサウンドとは裏腹の歌詞に、私たちもまたそれぞれの地獄の中に生きていることを認識するのだ。(以下、本誌記事に続く)

文=杉浦美恵 撮影=田中聖太郎、河村美貴(田中聖太郎写真事務所)
(『ROCKIN'ON JAPAN』2025年12月号より抜粋)


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