グレイトフル・デッドの名曲を数多く手掛けた作詞家で詩人のロバート・ハンターが、78歳で逝去したことが明らかとなった。
「Rolling Stone」と「The New York Times」のニュースを報じた「Pitchfork」によれば、同記事執筆時点でロバートの死因は発表されていないという。
カリフォルニア州で生まれたロバートは、1961年にのちにグレイトフル・デッドのフロントマンとなるジェリー・ガルシアと出会い、様々なブルーグラス音楽のグループで一緒に演奏したという。1967年にグレイトフル・デッドの作詞家としてバンドに参加したロバートは、“Ripple”や“Box of Rain”、“Scarlet Begonias”といった楽曲の詞を手掛けている。
ロバートは、1994年にはグレイトフル・デッドのメンバーとしてロックの殿堂入りを、さらに2015年にはソングライターの殿堂入りも果たしている。
グレイトフル・デッドでの活動のほかにも複数のソロ・レコードや詩集を発表したロバートは、ボブ・ディランやエルヴィス・コステロ、ジム・ロウダーデール、ブルース・ホーンズビーとも共作。ディランのアルバムでは1988年の『ダウン・イン・ザ・グルーヴ』、2009年の『トゥゲザー・スルー・ライフ』、2012年の『テンペスト』にて作詞を手掛けたそうだ。
なお、グレイトフル・デッドは「さらばだ、ミスター・ハンター。言葉で表せないほど君のことが大好きだ」とツイートし、哀悼の意を捧げている。