11月に単独としては27年ぶりとなる来日公演を行うザ・ストラングラーズ。
『ロッキング・オン』7月号では、極真空手や三島由紀夫など、日本文化にも精通するバンドの中心人物、ジャン・ジャック・バーネルへ行った貴重なインタビューを掲載している。
1974年の結成以来、一度も解散や活動休止をせず、常にコンスタント活動を継続させてきたストラングラーズだが、その理由は一体何なのだろうか。
いくつか要素があると思う。ひとつは、金のことで言い争ったことが一度もないということ。つまり大抵の場合曲を書くのは俺とあと1人だったけど、入ってきたものはすべて均等に分けてきたんだ。なぜなら曲を書かなかったドラマーもキーボーディストも、バンドに全力を注いでいるわけだよ。成功したら、それを平等に分かち合うし、失敗も平等に分かち合うんだ。
(中略)もうひとつの理由は、我々にはすごく義理堅いファンがいるということだ。彼らは俺らと共に成長し、一緒に年を取ってきた。そして今は彼らの子供たちも一緒に成長してるんだよ。
また、パンク・バンドの代表格として語れる一方、当時インタビューでは「自分たちはパンクではない」と発言するなどジャンルに括られるのを拒絶していたことについて、以下のように語っている。
拒絶したのは当然だ。自分で自分の音楽にラベルを貼りたがるやつの気が知れないよ。
貼った途端に自分を制限するようなものだからね。例えば、誰かが「俺はパンク・バンドをやってる」と言うとすると、そう言った時点ですでに、その人の自分自身に対するビジョンが限定されてると思うんだ。俺はそういう呼称で限定されたくなかった。
(中略)ストラングラーズはこれまでずっと様々なものを探求し続けてきたし、音楽的にも様々な道を進んできた。クラシック、ジャズ、メタル、なんでもアリだったんだ。もし本当に探求しようとするならば、可能な限り遠くまで行きたいと願うならば、ラベルを貼って限界を決めない方がいいわけだ。
インタビューではその他、初来日時のライブの思い出や、若い世代へ薦める各年代のストングラーズの作品などについても語っている。
ジャン・ジャック・バーネルが体現するパンク・スピリットとは何なのか、その全容はぜひ『ロッキング・オン』7月号で確かめてほしい。
ザ・ストラングラーズのインタビュー記事は現在発売中の『ロッキング・オン』7月号に掲載中です。
ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。