6月21日に、プリンスが他アーティストに提供した楽曲を自身で演奏したオリジナル・バージョンを集めた楽曲集『オリジナルズ』が発売されたが、バングルスでボーカルを務めていたスザンナ・ホフスが、プリンスに提供されたシングル“Manic Monday”の制作秘話を明かしていた。
「NPR」のインタビューに応じたスザンナが、1984年に初めてプリンスのシングル“When Doves Cry”を聴いた同じ週に、プリンスがバングルスを気に入っているという話を耳にしたのだという。
その後、ハリウッドでバングルスがライブを行った際にプリンスが会場に姿を見せ、ステージで一緒にバンドのシングル“Hero Takes A Fall”を演奏する機会を得た。
しかも、バングルスとプリンスの縁はそこでは終わらず、2ndアルバム『シルバー・スクリーンの妖精』を収録していたバンドがプリンスのスタジオに招待され、メンバーはプリンスからカセットを渡されて初めて“Manic Monday”を聴いたとのことだ。
その時にスザンヌは、その瞬間を乗り切ろうとする平凡で親しみやすい感情を捉えたプリンスに感銘を受けたことを覚えているとコメント。そしてバンドは、プリンスが書いた曲のブリッジをシンプルにし、いくつかコードを変えてバングルス流に味付けしてから、1986年に最終バージョンをリリースしたそうだ。
プリンスとのコラボについてスザンヌは、次のように当時を振り返っている。
マジカルな感じだったわ。素晴らしいアーティストがバングルスのライブを観たいと思ってくれて、ステージに上がって一緒に演奏してくれた。まるで『王子』様が舞踏会に来て、ダンスを踊って下さいと申し込んでくれたみたいだった。言ってる意味わかるでしょ? おとぎ話みたいだったわ。
なお、新たに“Manic Monday”のミュージック・ビデオが公開されており、プリンスのリハーサル風景など貴重な映像を観ることができる。
『オリジナルズ』には“Manic Monday”以外に、シーラ・Eの“The Glamorous Life”、ザ・タイムの“Jungle Love”、ヴァニティ6の“Make Up”ほか全15曲が収録されている。
プリンスのインタビュー記事は現在発売中の『ロッキング・オン』7月号に掲載中です。
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