2008年の米ユニバーサル・スタジオ火災、エミネムの音源はデジタル化され被害を免れる。ニルヴァーナらはデータ焼失が濃厚か

現地時間6月12日、2008年に米カリフォルニア州ロサンゼルスのユニバーサル・スタジオ・ハリウッドで起きた火災で多くのアーティストのマスターテープ、およそ50万曲分が焼失していたことが報じられたが、これを受け、エミネムなど被害に遭ったとみられる複数のアーティストが反応している。

報道ではエミネムのマスターテープも含まれていたそうだが、「Genius」によれば、彼の代理人が「Detroit Free Press」に語ったところによると、マスターテープは2008年6月の火災のほんの数ヶ月前にデジタル化されたばかりだったという。

エミネムの代理人は、火災当時どのマスターテープが保管庫にしまわれていたのか断定できていないが、Dennis Dennehyの話では「全部ではないとしてもほとんどのマスターは火災前にデジタル化されていたと、かなりの自信を持って言える」とコメントしているそうだ。

その他、ザ・ルーツのクエストラヴやニルヴァーナクリス・ノヴォセリックは、それぞれのグループのマスターテープが火災で焼失したことを確信しているとSNSにコメント。さらに、スティーリー・ダンのマネージャーは、バンドは「かなり前からテープがなくなっていることに気づいていた」と語っているという。


なお、「Variety」によると、この報道に対し、UMGは声明を発表。「The New York Times」の記事は「多くの点が不正確で誤解を招く」ものであり、「火災の損害範囲については基本的な誤解と矛盾がある」としている。
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