アリアナ、ビリー、ホールジー……2019年、囁き声の女性ポップ・シンガーが流行? 過去にも同様の現象が
2019.05.22 17:05
デビュー・アルバム『ホエン・ウィー・オール・フォール・アスリープ、ホエア・ドゥー・ウィー・ゴー?』が世界的な大ヒットとなっているビリー・アイリッシュをはじめ、最近はささやき声で歌う女性ポップ・シンガーが増えているようだ。だが、その現象は過去にもあったと「UPROXX」が分析している。
ビリー・アイリッシュは、ASMR(自律感覚絶頂反応)コミュニティで人気を博しているアーティストで、ASMR(Autonomous Sensory Meridian Responseの略)とは、人が聴覚や視覚への刺激によって感じる、心地良さや頭がゾワゾワするような反応・感覚のことを意味する。
これまでに女性シンガーといえば、セリーヌ・ディオンやクリスティーナ・アギレラなど何オクターブもの声域を誇るシンガーがチャートを制覇し、2002年に歌のオーディション番組『アメリカン・アイドル』が始まってからは、さらに歌唱力を誇示するシンガーが増えていった。記事では、この傾向の最後に登場したのがアデルであったという。
しかし、ビリーのように小声で囁くように歌うシンガーは以前にも存在していて、同様の歌唱法で歌われたアリーヤの曲“Try Again”は、2000年にBillboardチャートHot100でナンバーワンに。その翌年には、吐息をつくようなボーカルが印象的な、ジャネット・ジャクソンの“All For You”が同チャートで7週連続1位になっていた。
そしてここ数年で幅広い声域と歌唱力で聞かせるよりも、囁くようなボーカルで歌うシンガーが増えてきているという。2016年リリースのセレーナ・ゴメスの“Kill Em With Kindness”や2017年リリースのテイラー・スウィフトの“Look What You Made Me Do”にその傾向がみられる。そしてビリーの大ヒットに加え、アリアナ・グランデは“7 Rings”で、ホールジーは“Without Me”は抑え目のボーカルを披露している。