エリック・クラプトン、ジミー・ペイジらと並び、歴史に名を残すギタリストとして今も第一線で活躍し続けるジェフ・ベック。
『ロッキング・オン』4月号では、そんなジェフ・ベックがミック・ジャガーやスティーヴィー・レイ・ヴォーンといった親交のあるアーティストについて語った、貴重なインタビュー記事を掲載している。
ここでは、ジミ・ヘンドリックス、エリック・クラプトンとのエピソードの一部を抜粋して紹介する。
●ジミ・ヘンドリックス
ジミ・ヘンドリックスを観た僕らにはすぐ分かった。こいつはひと騒動起すことになる、と。“僕ら”というのは、僕自身とエリック(・クラプトン)のことさ。ジミー(・ペイジ)が関わるようになる前の話だ。
自分が観た、渡英後間もない時のやつのステージは実に破壊的だった。ギターに火をつけ、背中で変幻自在にギターを弾くパフォーマンス。ショーマンシップの限りを見せつけられ、棺桶の最後の釘を打たれた気がしたよ。僕のキャリアもここまでか、と。
●エリック・クラプトン
エリックの後を引き継ぐ形で僕がヤードバーズに加入し、すごくうまくいったことを彼が快く思ってなかったのは知ってるよ。実際、バンド内の雰囲気はエリックが脱退した時点で「これですべて終わりだ」という空気だったしね。
僕はヤードバーズとして最初に立った「マーキー」のステージで何がどういうことなのかを見せつけ、会場はスタンディング・オベーションになった。その時点でそんな空気は払拭された。
2ヶ月後、ヤードバーズはアメリカで火がつき、そのことがエリックは相当面白くなかったんだろう。だって僕ら全員そうだったように、彼もアメリカへの強い憧れを抱いていたはずだからね。アメリカに行き、ブルース・プレイヤー達をこの目で見る、というのが僕らにとっての聖杯伝説だったわけさ。
(中略)エリックは嫉妬してたんだろう。ま、そうこうしてるうちに、クリームで僕達は完全にぶちのめされたわけだ。
インタビューではこの他、スライ・ストーン、キース・ムーン、フランク・ザッパ、エディ・ヴァン・ヘイレンらとの出会いや思い出についても語っている。
ジェフ・ベックが語り尽くした、数々のアーティストとの意外なエピソードの全容は、ぜひ『ロッキング・オン』4月号にて確かめてもらいたい。
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